球速アップは筋トレだけじゃない!違う視線のトレーニング法
こんにちは。福岡を中心に全国へ4スタンスのトレーニングを指導している4スタンストレーナーの泉です。
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季節は秋になり、2020年も残すところ約2ヶ月となりました。
オリンピックの予定がまさかの延期に…感染症という目に見えない小さいウイルスで日本が、世界がパニックになる日が来るなんて考えてもいませんでした。
コロナの影響で指導する機会がかなり減っておりましたが、少しずつ落ち着いてきたことで指導に伺う機会も増えてきました。
コロナによる自粛期間中でも自身で学んだことを復習し、トレーニングを続けている選手は体の動きが違うように感じます。
繰り返すことの重要性を改めて感じる今日この頃です。
オリンピックだけでなく、今年は高校野球やインターハイなどの主要な退会が中止になったりと非常に残念ではありましたが、何とか来年は開催して欲しいですね。
福岡県での感染者数もかなり減ってきましたが、引き続き気を引き締めてトレーニングして欲しい所です。
さて、野球選手において、メジャーリーグでも活躍中の大谷選手やダルビッシュ選手のようなスピードのある球を投げることは憧れだと思いますし、誰でも球速を上げる事に考えを巡らせます。
私自身、小学生のころから少年野球チームに入り、中学生、高校生、大学生、そして社会人までプレーヤーだったときは、とにかく速い球を投げる事に憧れましたし、指導者になった今でも選手には速い球を投げてほしいと感じながら指導しています。
特に投手をしている選手や投手になりたい選手は速い球を投げれるよう努力していると思いますし、投手以外のポジションであっても速い球を投げる選手はたいてい遠くまで投げる事も出来ます(通称、肩が強い)。
『巷にあふれる球速を上げる方法』
皆さんは、球速をアップするには何をしたらいいと思いますか?
ひたすら投げ込み?いいフォームへ改善?筋力トレーニングや体幹トレーニング?ストレッチによる柔軟性の向上?確かに球速を上げるためには全て大事な事でしょう。
ネットでも「球速アップ トレーニング」などで検索するとたくさんのトレーニング方法や記事が出てきますし、YOUTUBEでは動画付きで解説してくれるので非常に便利な情報社会になりました。
私も指導する立場として勉強のために調べてますが、よく目にするのは筋力トレーニング、通称筋トレです。
体幹のトレーニングから背筋のトレーニング、体のばねを向上させるトレーニングなど、とにかく鍛えることに注力した内容が多いように感じます。
その次に多いのが、フォームについての解説。
プロ野球選手のピッチングフォームを基にした解説や、肘はここに…とか、下半身と上半身の動きはこうする…などの具体的なトレーニング方法など。
この記事を見ている皆さんもきっと多くの筋トレやフォームの記事や動画を目にしているのではないでしょうか。
ただ、筋力トレーニングやフォームの改善などの技術的なトレーニングは高校野球くらい体が出来た状態でないと、成長を止めてしまったり、逆にフォームを崩してしまったり、最悪の場合には怪我に繋がります。
特に、小学生などは体が小さく、思ったようにバットも振る事ができない場合が多いですが、そのような状態で技術的な事を教えても実践できるはずがありません。
体の仕上がりはお茶碗の大きさです。高校生や社会人、プロ野球選手がどんぶり茶碗だとすると小学生はおちょこ程の大きさといっても過言ではないでしょう。
その中に技術という名の水を入れても入る量がちがいますよね?
同じように受け入れる体がない状態であれば、技術を教える前にやるべきことがある事を理解してください。
そもそも小学生であればそこまで球速にこだわる必要すらないような気がします。
それでも野球選手であれば球速を追い求める気持ちもわかります。
今回は球速を上げる方法、肩を強くする方法を他の解説や記事とは違った目線で紹介します。
題して
「球速アップのために!体の使い方の重要性」
そもそも、人間には4つのタイプが存在します。A1とA2、そしてBIとB2の4つのパターンです。
このパターンに基づいた動きをすることで、今あるパフォーマンス能力を限界まで発揮する、それが私が教える「4スタンス理論」です。
「4スタンス理論」とは?
「4スタンス」理論とは、自分のタイプに合わせた動きをすることで、身体的な最大値を引き上げたり、バランスを整えたりと、これまでになかった新しいトレーニングの理論です。
今回のタイトルである球速を上げるために筋力トレーニングはもちろん効果的です。
が、そもそもその筋力をちゃんと使えてなければ球速はあがりませんし、筋肉が増えることは体への負荷も大きくなり、怪我のリスクも高まります。
また、フォームについても同じで、そもそもストレートの握りはこうで、下半身をしっかり使い、軸足にしっかりと体重を乗せてタメを作り、しっかり踏み込む…といった決まったフォームで投げることが球速を上げる事に、そしてコントロールを上げる事にも繋がるとされていました。
が、近年ではそういったフォームについての概念が見直され、その人にあった腕の振り方や動作をすることが、スピードやコントロール、そして全体的なパフォーマンスを上げる事に繋がると言われています。
わかりやすい事例で言えば、福岡ソフトバンクホークスの柳田選手のバッティングフォームです。
今の子供たちは知らないかもしれませんが、柳田選手の打撃フォームはアッパースイングと呼ばれ、従来ではタブーとされていました。
柳田選手のバッティングフォームについて東北楽天ゴールデンイーグルスの元監督であった故 野村克也氏も「よくあんなフォームで打てるな~」とコメントを残していました。
また、投球の動作をする前や打撃の動作の前の一連の動き、通称ルーティーンも大事であると言われています。
元メジャーリーガーで大記録を樹立したイチロー選手の打席に入ってからの動作や、広島カープからアメリカのMLBのミネソタ・ツインズに渡った前田健太投手の肩を動かす通称マエケン体操もルーティンといっていいでしょう。
特に前田選手は可動部の意識として肩を意識する方がいいタイプになる為、あの動作によって肩甲骨に意識を向けた動きをするのではないかと考えます。
彼の場合はそういった指導があったのかはわかりませんが、潜在的に「自分は体のどこを意識するのか、どこを動かすことがいいのか」がわかっているのでしょう。
いつもとは違った視線で、「この選手はどういう動きをしているんだろう」と考えながらプロ野球を観戦すると、いつもと違った楽しみもあるかもしれませんね。
時代は移り変わり、今と昔では考え方も大きく変わってきています。
筋力トレーニングやフォームの改善に取り組んでいるのに結果が出ない方は、もしかしたら大事なポイントや原因が違う所にあるかもしれません。
筋トレやフォームの改善の前に、まずは体の使い方を知ることで潜在能力の100%を発揮できるようにしませんか?
高いポテンシャルを持っていながら、間違ったトレーニングを行うことは、パフォーマンス能力を下げることに繋がりますし、体への負担を増やします。
特に、人間は重力に対して生活していますが、筋肉は脂肪以上に密度が高く重いです。
必要以上に筋トレで筋肉をつけることは重力に対しての体の負担や衝撃が増えるため、その分怪我のリスクが高まることを頭に入れておいてください。
そもそも、正しい体の使い方を知っている選手はそこまで筋トレをする必要がありません
特に、幼少期より体の使い方がわかっている選手は怪我も少なく、全般的に運動能力も高いように見受けられます。
運動能力が高ければさほど筋肉を付けようという考えもなくなります。
あなたの周りにもいませんか?体は小さいのにとても速い球を投げるピッチャーや、体は小さいのによくホームランを打つ選手を。そのような選手は体の効果的な使い方もよく分かっています。
逆に、体も大きく、筋肉もついており、いかにも剛速球を投げそうな投手が、意外と大したことなかったり…この場合は体の使い方が悪く、動きもぎこちないです。
まとめ
最後に、私がお伝えしたい事は、球速を上げるために筋力トレーニングや投球フォームを改善することは非常に大事であります。が、それ以前にまずは今ある力の最大限を発揮しよう。という事です
しかし、いざ体の使い方といわれても、自分がどのタイプなのか、どう使っていいのかわからないと思います。
4スタンスではボールの握り方やバットのグリップの握り方といった初歩的な所も大切にします。
具体的な身体の使い方についてはインスタグラムの記事にありますので参考までに見て頂ければ嬉しいです。
https://www.instagram.com/izmako81/?hl=ja
自分の体の使い方を知ることは投手であれば球速アップやコントロールの向上に、投手以外のポジションでも、守備範囲が広くなったり、またバッティングの技術も向上します。
また、野球だけでなく、体の使い方を知ることは全てのスポーツにおいて重要な事です。
ましてや日常生活にも影響のある事です。
激しい運動をしていなくても腰や身体が痛くなる方などは特に体の使い方が自分とあっていない場合が多いです。
その他、指導している中でよく耳にするのが柔軟性が上がったという声です。
4スタンスでは動きの中での体の使い方を知るだけでなく、各タイプにあったストレッチも指導します。
これまで筋トレやフォームについて記述しましたが、ストレッチ一つでもタイプによって方法があるんです。
柔軟体操をしているけど体が固いまま一向に柔らかくならない方などは、うまく体が使えていない、それはすなわち伸ばしたいところも伸ばせていない可能性があります。
また、4スタンス理論は一人でもできるトレーニングが豊富です。
トレーニングと聞くと非常にきついイメージだと思いますが、体の箇所(例えばかかとと股関節など)と意識して体を曲げたり、立ち方に気を付けるだけのメニューもあるので、筋トレやダッシュなどの比べると比較的続けやすいのが特徴です。
継続は力なり、繰り返すことはどんなトレーニングでも大事な事です。
今回は野球について注力しましたが、野球だけでなく、サッカー、ゴルフ、そしてプロボウラーやウエイトリフティングの選手など、ほんとに幅広く様々な方の指導依頼を受け、嬉しいことに多くの方が結果となって出ています。
4スタンスの指導は、福岡を中心に、九州、そして全国で出張指導も行っております。
プロを始め各チームや団体など、複数名への指導だけでなく、個人競技やさらなる向上のため個別レッスンを受けたい!という方のご要望にもお応えしてます。
また、zoomなどのオンライン指導も可能ですので、ホームページのお問合せフォーム、またはインスタのDMからお気軽にお問い合わせください。
あなたも自分の体の使い方を知ることで、最高のパフォーマンスを発揮しませんか?
トレーナー紹介
4スタンストレーナー 泉誠
福岡第一高校~天理大学で選手として活躍
その後、指導者となり高校野球のコーチ、監督として選手を指導
指導者時代にはプロ野球選手も輩出
現在は4スタンス理論に基づいた体の使い方を教えるトレーナーとして福岡から全国へ、そして野球を始め様々なスポーツ選手から指導依頼を受けている。